Music Journey

Definitely Maybe/OASIS=Music Journey Vol.07

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OASISは、イギリスのロックバンドで、1991年にマンチェスターで結成されました。彼らは、ビートルズやストーン・ローゼズなどの影響を受けたメロディアスでパワフルなサウンドと、ギャラガー兄弟のキャラクターと言動で世界的な人気を博しました。彼らのデビュー・アルバム「Definitely Maybe」は、1994年にリリースされ、英国のチャートで1位を記録しました。このアルバムは、90年代の英国ロックを代表する名盤として評価されています。

「Definitely Maybe」の音楽性は、ブリットポップと呼ばれるムーブメントの先駆けとなりました。ブリットポップとは、イギリスの伝統的なロックやポップを基調としながらも、当時流行していたグランジやオルタナティブ・ロックに対抗するような自信と誇りを感じさせる音楽です。OASISは、その中でも最も攻撃的でエネルギッシュなサウンドを展開しました。「Definitely Maybe」に収録された曲は、全てノエル・ギャラガーが作詞作曲しました。彼は、自分たちの生き方や夢や野望を率直に歌い上げました。例えば、「Rock ‘n’ Roll Star」では、「今夜、俺はロックンロールスター」と宣言し、「Live Forever」では、「生きること」を肯定的に捉えました。また、「Cigarettes & Alcohol」では、「働くことや生きる価値」に疑問を投げかけました。

「Definitely Maybe」のサウンドは、エレキギターを中心としたシンプルで直接的なものです。しかし、その中にも多様な要素が見られます。例えば、「Shakermaker」では、コカ・コーラのCMソングとメロディが酷似していることで訴訟問題になりました。「Supersonic」では、ビートルズの「My Sweet Lord」と「Yellow Submarine」から影響を受けています。「Cigarettes & Alcohol」では、T・レックスの「Get It On」とチャック・ベリーの「Little Queenie」からギターリフを引用しています。また、「Married with Children」では、アコースティック・ギターだけで演奏されています。

「Definitely Maybe」は、OASISの最高傑作とも言われるアルバムです。ノエル・ギャラガーは、「俺が書きたいことは全て、このアルバムに書いた」と語っています。このアルバムは、OASISの音楽的な特徴や個性を見事に表現したものであり、多くのファンや批評家から高い評価を得ています。また、このアルバムは、後続のロックバンドにも大きな影響を与えました。OASISは、「Definitely Maybe」でロックンロールの新たな歴史を切り開いたのです。

Rock ‘n’ Roll Star:オープニングを飾る曲で、ロックスターへの憧れと野望を歌ったナンバーです。ギターとドラムの力強いサウンドとリアム・ギャラガーのボーカルが印象的です。

Shakermaker:2ndシングルとしてリリースされた曲で、コカ・コーラのCMソングとメロディが似ていることで訴訟問題になりました。歌詞はナンセンスなもので、玩具や菓子などが登場します。

Live Forever:3rdシングルとしてリリースされた曲で、初のTOP10入りを果たしました。この曲は、ノエル・ギャラガーが建設会社に勤めていた時に作ったもので、「生きること」を肯定的に捉えたメッセージが込められています。また、当時流行していたグランジの悲観的な雰囲気への反発も感じられます。

Up in the Sky:この曲は、社会や政治に対する批判的な視点を持った曲です。サビでは、「空にいる人々は何を見ているのか」という疑問を投げかけます。サウンドは軽快でポップなものです。

Columbia:この曲は、OASISが初めてレコーディングした曲です。タイトルは、ノエルが住んでいたアパートメントの名前から取られました。サウンドは、ザ・ストーン・ローゼズやハッピー・マンデーズなどのマンチェスター・サウンドに影響を受けたものです。

Supersonic:1stシングルとしてリリースされた曲で、OASISの代表曲の一つです。この曲は、レコーディングの最終日に急遽作られたもので、歌詞は即興で書かれました。サウンドは、パワフルでスピーディなものです。

Bring It on Dow:この曲は、スーパーソニックが作られるまでは1stシングル候補だった曲です。この曲は、社会制度や権力者に対する反抗心を歌ったパンク・ナンバーです。サウンドは、ヘヴィでアグレッシブなものです。

Cigarettes & Alcohol:4thシングルとしてリリースされた曲で、T・レックスやチャック・ベリーからギターリフを引用したロックンロール・ナンバーです。この曲は、労働者階級出身者として働き生きていく中で、仕事や生きる価値などについて歌っています。

Digsy’s Dinner:この曲は、ノエルの友人であるDigsyに捧げた曲です。この曲は、ラザニアを食べることや恋人と一緒にいることなど、日常の幸せを歌ったポップなナンバーです。サウンドは、ピアノやコーラスが印象的なものです。

Slide Away:この曲は、ノエルが当時付き合っていた女性に捧げたラブソングです。この曲は、愛する人と一緒に逃げたいという願望を歌ったバラードです。サウンドは、壮大で感動的なものです。

Married with Children:この曲は、ノエルが知人のガールフレンドを観察して書いた曲です。この曲は、結婚生活の喜びや苦労を歌ったアイロニックなナンバーです。サウンドは、アコースティック・ギターのみで演奏されたものです。

OASISとは

OASISは、イギリスのマンチェスター出身のロックバンドです。1991年にギャラガー兄弟を中心に結成され、2009年に解散しました。彼らはブリットポップの代表的なバンドとして、世界中で7,000万枚以上のアルバムを売り上げ、数々の名曲や伝説を残しました。

OASISの音楽は、ビートルズやストーンズなどの60年代から70年代のロックに影響を受けており、キャッチーで壮大なメロディやコーラスが特徴です。また、兄のノエルが作詞作曲を担当し、弟のリアムがボーカルを務めるという兄弟バンドとしても注目されました。ノエルは高い作曲センスで多くのヒット曲を生み出し、リアムはハスキーで高い声域を持つ歌声と独特のステージパフォーマンスでファンを魅了しました。

OASISは、音楽性だけでなく、メンバー間や他のバンドとの確執やスキャンダルでも話題になりました。特に、ギャラガー兄弟の喧嘩は有名で、度々解散の危機に陥りました。最終的には2009年に兄弟最大の喧嘩が原因でノエルが脱退し、OASISは解散することになりました。その後、兄弟は別々のバンドやソロ活動を始めましたが、現在も和解の兆しは見られません。

ノエル・ギャラガーとは

ノエル・ギャラガーは、イギリスのロックバンド「オアシス」の元メンバーであり、ソングライター、プロデューサー、ギタリストとして活躍しています。彼はオアシスのほとんどの楽曲を作詞作曲し、バンドの音楽的な方向性を決める中心的な存在でした。オアシスは1990年代に世界的な人気を博し、イギリスのロックシーンに大きな影響を与えました。しかし、2009年にノエルは弟でボーカルのリアムとの確執が原因でオアシスを脱退しました。その後、彼は自身のバンド「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」を結成し、現在も精力的に音楽活動を続けています。彼の作品はロックだけでなく、サイケデリックやフォークなど様々なジャンルの要素を取り入れており、常に新しい音楽を追求しています。ノエル・ギャラガーは、イギリスのロック界における最も重要なアーティストの一人として、多くのファンや批評家から高い評価を得ています。

リアム・ギャラガーとは

リアム・ギャラガーは、イギリスのロックバンド、オアシスの元ボーカリストであり、現在はソロアーティストとして活動しています。彼は、1990年代にオアシスのメンバーとして世界的な人気を博し、その独特の歌声やファッションセンス、そして兄のノエル・ギャラガーとの確執で知られています。オアシスは2009年に解散した後、リアムは新たなバンド、ビーディ・アイを結成しましたが、2014年に活動を停止しました。その後、リアムはソロデビューを果たし、2017年にファーストアルバム『As You Were』をリリースしました。このアルバムは批評家やファンから高い評価を受け、全英チャートで1位を獲得しました。2019年にはセカンドアルバム『Why Me? Why Not.』を発表し、同じく全英チャートで1位となりました。リアムは、オアシス時代から変わらぬロックスターの姿勢や発言で注目を集めており、多くの音楽ファンから愛されています。彼は現在も精力的にライブやフェスティバルに出演しています。

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